授乳手コキって何……? そんな疑問を解決してくれるお話でした……すみません違いますいや違くないんですけど違いますすみません。ごめん違うんだ謝る許して。


繋がぬ沖の捨小舟
サークル:KiraKiRaRa
CV:白薔薇麗


私は、このお父さんの顔がとても好みだから、とりあえずみんなジャケ絵を是非見て欲しいんだ(ド直球ストレート感想)

まず、こちらの作品を今回なぜ購入したかと言いますと、この作品のライターさんが山野詠子先生という方なのですが、この方の作品に興味を持ったからです。
ものすごく力強いメッセージ性がある作品をお書きになられると知り、以前から興味を持っていたので、今回音声が発売されると発表されてびっくりしました。もちろん買いました。

聴きながら色々思うところがあり、今回のネタバレゾーンでは作品の総括の感想というより、視聴時の私の時系列順のメモとともに実況風形式で感想を買いていこうと思います。


まずはネタバレなしの感想から。

元々、とあるフォロワーさんから「このライターさんは、二人VS世界の描き方がすごい」みたいなことを伺っていて、私は「ほうほうそうなんか」と思っていました。
で、実際に聞いてみて「なるほど確かにその通りである」と思いました。

なんというか、お話を聞いていて、周囲を取り巻く“世界”を感じるんですね。
最初から最後まで、二人しか登場しない二人だけの閉塞的な物語のはずなのに、なぜかスケールの大きい物語に感じる。
多分それは、例え作中に登場しなくてもたしかに彼らの周りに存在する人々(元奥さんとか会社の上司とか)の存在が、物語に深く影響しているからかなぁと思いました。

とはいえ共依存的な面もあるストーリーなので、閉塞性がないとは言えません。すごい二人きり感があります。頼れる者愛する者がお互いのみ……っていうより他の人が入れる隙がないほどこの二人の関係性は強固……そんな狭い世界のお話です。だけど世界は広いんですよね!! すごい独特で、他にない世界観を持つお話でした。

このお話、どんな雰囲気なん?って聞かれたら「『繋がぬ沖の捨て小舟』という文章をググれ。さすれば道は開かれん」と答えますね。
なにかの文学にちなんだタイトルなんだろうな〜と予想しつつ、私はアホなので何に由来するか分からずに過ごして来ましたが、この度の記事を書くために調べてみたんですね。
そしたら……なるほど……ってなりました。
うん、この物語の雰囲気を表してるなあって。まさにそれ、って感じでした。

そしてえっちである。
このお話、授乳手コキが売り(売り……?)らしいのですが、私えっちなこととか全然わかんないので授乳手コキが一体なんなのか全然わかんなかったんですよ全然。
私全然えっちじゃないので、手コキしてフィニッシュのミルク()をごっくんjすることか……?とか思ってたんですがあれなんですね。シンプルに授乳+手コキのことなんですね。授乳しながらの手コキなんですね。余計な邪推をしておりました。

〜〜こうして、私は一つ賢くなったのである〜〜

一体私は何を言っているんだ???
















はいじゃあ私が迷走し始めたので、ここいらでネタバレ込みの感想に移ります。
この作品を聞いて私が1番言いたかったことは、ネタバレなしの上記の通りです。

以下は、私がお話を聞いている最中のメモをご紹介する感じです。
メモの時系列順に実況風に行いますね。
なおメモは『』の二重カギカッコでお送りします。
多分聞いた人なら何言ってるか分かると思うけど、聞いてない人は絶対にわからん不親切仕様だからよろしくな!!!!(親切仕様にする気がない人)

ネタバレゾーン↓↓↓↓↓↓↓↓

















『このお父さん最初からぶっ飛ばすなあ。
開始1分くらいからクライマックスだぜ』

初っ端からすごいメモだな???

これはサンプル視聴音源に入っている部分の感想ですね。
それはもう初っ端から勢いよく取り乱しておられたので、私は最初からクライマックスだなぁと思いました。
側から聴くと取り乱しっぷりが面白いですが、ちゃんと真剣に内容を捉えると全然笑えないという……笑えばいいのか悲しめばいいのか私にはわからなかったよ。

この最初の勢いがジェットコースターのようで私は結構好きなので、よかったらサンプル部分聞いてみてください!!!!


『「あのブラック企業のしがみつづけた俺の胆力を舐めるなよ……!」
私(ちゅごい! ぱぱちゅごい!)』

パパさんの会社は、彼を自主退職に追い込もうとあの手この手で追い込むのですが、それに対してのお言葉がこちら。

これが窓際族ってやつか……と私は思っていました。いや違う突っ込むところはそこじゃない。

でね、私思ったんですけど……
パパ強いじゃん!!!!(泣)
プライドズタズタでも必死に頑張れるパパ強いじゃん!!!(号泣)
だってさ、デスクからパソコンとか自分の荷物全てを撤去されてもなお耐えて会社にしがみつく根性ってなかなかなくないですか? タイムカードを隠されて、上司に笑われながら「ここまで耐えたのは君だけだよ」なんて言われるまで頑張れる人ってそうそう居なくないですか?
そんなんに屈する私の意志が単に弱いだけと言われてしまえばそれまでですが、少なくとも私には、大切な人を守るために自分プライドをかなぐり捨ててでも嫌なことにしがみつけるパパは強い人だと思いました。(ここまで一息)
しかもまだギリギリまで粘るって言うし。パパさんがげきよわメンタルだなんて私は決して言えないです……
私だったら刃物持って背後から上司襲うわ(※やりません)

こうなっちゃったのって、本人のメンタルのポテンシャル(?)もそうだけれど、ママの浮気がやばすぎただけな気がする……環境のせいでこうなってしまったんだよパパは。自分を責めないでくれ……パパが悪いんじゃない……悪いのはママや。


『ママがやばい(やばい)
とてもやばい(やばい)』

作中パパのセリフの中にちょいちょいママがサブリミナルするんですけど、そのママがやばいですwww ママ、もうちょい家庭のこと考えよ……?
あ、ちなみに物語開始時点でママは交通事故でお亡くなりになっております。
なんていうか、よくそんなママさんからこんなに出来た娘(ヒロイン)が出来たな……

どうでもいいんだけど「若いツバメ」っていう言葉使うパパさんおじさんっぽくて好き。


あとねえ、メモには残ってなかったんですが、思ったことを一点。
パパさんがね、途中あまりにも心が辛くなってしまって、ヒロインをママと見なして手酷く抱くシーンがあるんですよ。
心が辛くて、何かに当たりたくなる気持ちはわかるけど、それでもやっぱり私はそのシーン、ヒロインさんが可哀想でならなかったです。
恐らく自分が心底嫌いであろう女の代わりにされるって、辛くない? せめてもの救いは手酷く抱かれたことでしょうか。例え相手が自分であっても、好きな人が、自分じゃない人を自分だとしながら、優しく抱かれるのは1番辛いでしょうから……
ヒロインさんが優しいからって、そこは甘えすぎだと思うぞ、パパ!(怒)


『「あの女が死んだ夜……お前が俺に、急に抱きついてきて……『私を女として見てほしい』なんて言い出して……訳が分からなかったな……」
私(私もかな……)』

要は亡きママよりずっと真剣にパパのことを見ていたってことらしいし、悪いと言っているわけじゃないんだけど、めっちゃごめんだけど私は「マ……?」って思いましたごめんなさい。
いやだって実の娘に急にこんなこと言われたら絶対びっくりするじゃん?「む、娘よ……?」ってなるじゃん?? そりゃ訳が分からなくなるじゃん?? 多分私もなるよ?(?)
そんなわけでなぜか一瞬パパと心境がシンクロして面白かったです(?)


物語が進むたびに思ったんですが、
ヒロインがかなりどっしり構えた大物(?)のため、パパは彼女に対して自分の不安定な感情を吐露するんですよ。
それでなんだろうこれ……ヒロインじゃなくて圧倒的にパパに感情移入してんねんけど……って思いました。私はパパ目線でヒロインさんに向き合っていたよ。いつのまにか私は男に……?(????)


『もうそこまでするなら樹海いけよ樹海!!!
ドアノブで頑張るくらいなら樹海行け!!!』

中盤で、パパが縄を買って家で首吊り自殺を図ろうとしていました。
そこまではいいんだよ(※よくない)
何が問題かって、家の中じゃ縄をセットできる場所がないから(カーテンのレールは体重を支えるには脆すぎる等)、ドアノブにひっかけようとか言い出すんですよ。座って首吊ればよくない!?って。

いや……そこまでするくらいなら樹海行け!?(樹海に行けば比較的簡単に自殺できると思っている人の言葉)
ドアノブで首吊りとか難易度高すぎない?? 必ずしも立った状態で首釣らなくても、座った状態でも行けるってパパは言ったけど、それめっちゃ難しくない!? どうやってするの!? 私にはイメージ湧かないけど!? 樹海行こ樹海!! 時代は樹海だよ!!!(なぜか全力で樹海を勧める人の言葉)


『ぶれ、ざー……? せい……ふく……?
え……? え……??』

家に帰ってきたヒロインさんの服装についてパパが言及しました。
たしかに学校がなんとかってパパが言ってたから、ヒロインさん学生さんなんだとは思ってたんですよ。でもこんなよく出来た聖女だし大学生だろうなって思ってたんです。
でも途中でパパが「制服」「ブレザー」とか言い出して……

え……? 制服っていうことは……まさか、KOUKOUSEI……???!?

……いや、わかんないですよね。制服があるタイプの大学かもしれないですよね。そういう学校って少ないけどあるはずだし……進学が云々言ってたけどほら、大学から大学院への進学のことかもしれないしね!!!!……ってこの話はそういうことじゃねえ!!! 多分本当にKOUKOUSEIって言いたいんだよ!!!! ウワアアアアアア!!!!!

ヒ、ヒロインさん怒涛の高校生生活ですね……


『「俺が本心からお前の乳を欲しがってるわけじゃ……わけ、じゃ……」
私(欲しがってんじゃねえか!!)』

最後から二番目のトラックでの出来事ですね。
ヒロインがパパに授乳してやるよ……ってスパ聖(スパダリならぬ、スーパー聖女)を見せつけるシーンでのこと。
パパは最初それを拒否するんですが、その拒否が本心じゃない感じがヒッシヒッシと伝わってきて、聴いていて面白かったです。


『なるほど! 授乳手コキってそういうことか!!
授乳と同時に手コキなのねはい理解した!!!!』

この記事の一番最初に言ったやつですね。授乳手コキの話です。
授乳手コキの件はネタバレなしゾーンで話した通りです。
このシーンを聞いた時、授乳手コキという最大の謎が解けてスッキリしましたよね。


『「いつまでも落ち込んじゃいられないな。また仕事を探して、お前との未来のために、歩いて行かないと」
えらい……ようやく立ち直ったね……』

最終トラックになるまで、落ち込んで、まだ前を向けないパパをずっとヒロインさんが側で支えていました。

けれど最終トラックになって、ようやくパパさんは希望を見つけ、前を向くことができるようになりました。大好きな娘さんとの未来のために、少しずつ歩き始めたパパさんに私は心の中で静かに拍手を送っておりました。
精神がすり減ってしまったパパさんにはゆっくり心を休める時間が必要で、ラストトラックでようやく次に進めるくらいには心が回復したんだろうなと思いました。私は、きっと二人なら今後も支え合って生きていけると思っています!
あと単純にパパさんが次の仕事先見つける気になって安心した(情緒ないこと言うな!)


総括。

ネタバレなしゾーンでの通り、小さいようでいて、壮大なお話であったと私は感じました。

レビューなどでは、ヒロインが聖女のようであるという意見が多く、私もそういうノリ(どういうノリ?)で視聴に挑んだのですが、私としては、「パパの強さ」が印象的でした。
ヒロインさんがマジ聖女で最高の女性だったのは確実ではあります。ヒロインさん私の旦那さんになってほしいって思うもん……
待ってヒロインさんが強すぎて話が逸れた。私が言いたかったのはそっちじゃなくて、パパさんのことや。

メモ冒頭でも言った通り、パパは愛するヒロインのためなら自分がどういう状況に追い込まれても頑張れる、素敵な人だなあと思いました。
メンタルの強さは誰にも負けないような人鋼じゃないかもしれないけど、私にはパパさんがメンタル弱い人間だとは言えません。
一見弱くて凹むことが多々あっても、心の奥底の芯の強さがある人だなと思いました。


それでは最後に、物語の途中でパパから不意打ちで食らったクリティカル攻撃を紹介してこの記事を締めたいと思います。



パパ「年頃の娘は、もっと……ぽちゃぽちゃして、肉付きが良い方が健康的だろ」


▼もずく に 大ダメージ




以上今回の感想でした!