とりあえずめっちゃダークなCDにしたいことは伝わったCDでした。


    

濡羽の家の祟り婚 春の章 渇き

CV:土門熱

レーベル:黒い令嬢

 

好き度:★4/10

 


届いた日に速攻聞いたので、早く感想を上げたかったのですがこの一週間忙しくて無理でした・・・・・・ってことで感想書きたいCDが数個貯まってるので、連続で感想を上げられればなぁと思います(希望)

というわけで、この作品「濡羽の家の祟り婚」シリーズ第一巻です。


公式サイトのあらすじの文章が、ちょっと話の内容は分からない感じだけど雰囲気あってめちゃんこかっこよかったので、ストーリーが気になって購入GOしました。

とりあえずジャケットがめっちゃかっこよかったです。CDを開くと、CDに面してる側のジャケットに神棚の絵があって、それが観音開きみたいになって中が見えるようになってるんですよ! これがめっちゃかっこいい!! 中身はこのシリーズに登場する四人の紹介と、この家の家系図です。

あとCD自体もレコードのようにデザインしてあって、CDを外すとレコードプレーヤーの絵があるんですよ。すごい凝ってますよねぇ!

このジャケットがすごく雰囲気あってかっこよくて、ストーリーは4くらいかなというところですが、私はこのジャケットで満足です!!

 

話の内容は、うーん・・・・・・ネタバレをせずにざっくり説明すると、これは雰囲気を楽しむタイプのCDかなぁと。ストーリーはあるにはあるんですが、「それで?」っていうか、オチがないというか。

まずタイトルにもある祟り婚要素があまり感じられなかったですね……祟ってるよりも彼の闇や秘密の方がインパクトがあった。

多分これから先のCDを聞くとより面白くなっていくタイプの話だと思います。つまり、今作だけだと面白さに欠けるかなぁというところです。

 

 



 

 

以下ネタバレ感想

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ジャケット表紙を見る感じ、明らかに暗い病んでそうなキャラクターなのに、いきなり爽やかな好青年な印象を受ける声で登場なさったのでびっくりしました。


あらすじはこうです。

父親を病気で亡くした主人公は、父親からの遺言で松本正和という男性と結婚するようにすすめられる。母親と共に彼に会いに行くと、とても誠実そうな男性がそこにはいた。母親は用事があって席を離れ、その間彼は主人公を自分が泊まっているホテルの部屋でゆっくり話そうと誘う。そしてそのまま以下略。

彼の求婚を許諾する主人公。そして主人公は彼から、父親が入院している間に母親が不倫しており、その男は主人公の家の財産と主人公の体を得ようとしていると伝えられ、帰ってきた母親と離縁。

ラストトラックでは結婚した彼が致しながら主人公に自分の出生や主人公に近づいた目的を暴露します。


彼は本当は主人公の腹違いの兄で、主人公の父親(分家の息子)が若い頃女中に産ませた子供らしいです。身分のせいで女中と結ばれることがでいない父親は、女中を妾として本家に連れて行くことを条件に本家に婿入りします。けれど正妻である主人公の母親が女中の子供は他の男の子だとあることないこと父親に吹き込み、女中とその息子を追い出します。そしてその息子である松本正和 (松本正和というのは買い取った戸籍で、本名ではない)は主人公の母親を自分の母親と同じ目に遭わせるために地位を上げ、主人公の父親に近づいたりと色々画策します。

 

っていう復讐劇に巻き込まれた主人公ですが、一応それだけではなく、彼は昔から血を分けたきょうだいを求めていて、神が定めた生涯の伴侶が、たまたま妹だっただけなんだと言っていました。つまり・・・・・・愛はあるよといいたいんだと思うんですが・・・・・・その前に暴露した過去がダークネス過ぎるし、そんな復讐に取り憑かれた人にそんなこと言われてもあんまり響かないですよね!

以上あらすじでした!

 

感想は、「ダークな話を作りたいのはすごく伝わったけど、オチがあいまいなせいであんまり聞いた後の満足感が少なかった」です。

でも色々と今後のシリーズの予想ができた点は面白かったです。

公式曰く、4枚シリーズ通して合計4人のキャラクターが登場するのですが、全員名前も見た目も雰囲気も嗜好も違いますが、唯一全員「物を考えるときに指を鳴らす 行為の時、噛みあとを残す」という癖があるんです。また、最終トラックの雰囲気からして、この主人公は生涯松本正和に囚われて一生を終えそうな感じだったので、以上からこのシリーズは、この家に囚われた主人公と彼の魂が生まれ変わり、また出会い、結婚するということを繰り返す話なのかなぁと予想しました。そうそう、暴露し終わった後、意味深に「彼の左肘にある、刀傷のような生まれつきの痣」について触れるんですよ。絶対これから先に出てくるキャラクターにも同じような痣が同じところにあるんでしょ! 私には分かるぞ!!

というわけで、このシリーズが転生物だと仮定して、その場合第一巻はその伏線を張る話だと思われるので、あまり面白くなかったのかなと思います。だから多分2巻以降が盛り上がるんだと思うので、次の巻に結構期待しています!